「感染拡大が止まらない」という、もう幾度となく聞かされ続けている言葉。

日本のメダル獲得数が過去最多となったオリンピックも、閉会後すぐにコロナの話題へ切り替わってしまった。

こんな状況でなければ手放しに喜ぶことができたのにね。

何故こんなチグハグな状態になったのだろう。

驚くほど予想通りの結果になった。

SNSではオリンピック開催前から不安や憤り、感染症への恐怖など山ほど目にしていた。

しかし、実生活で耳にしていたのは「オリンピック楽しみ」や「この間旅行に行った」という、ごく普通の話だった。

あれほど自粛が騒がれていたのに?

オリンピック開催するなんて…という意見が多数派だったのでは…?

実際とSNSでどこかギャップを感じる。

選挙時も感じた違和感。

「選挙行きました!」と頻繁に目にしていたが、実際の投票率は上がらなかった。

SNSでの出来事って大きく見えているだけで、ほんのごく一部の小さな世界の話なのでは?

影響力なんてそれほどないんじゃない?というのを最近は感じ始めている。

そもそも人間は自分の欲しい情報しか目に留めないから、どんなに拡散したとしても響かない人には響かない。

感染症に気を付けて」と注意喚起している人はもう充分気を付けているはず。

しかし遊び歩いている人にとっては、その言葉は目に止まらないだろう。

それ以前に色々な状況、考えの人がいる。

「周りで感染した人いないし大丈夫でしょ」

「無症状だったから自宅療養で済んだわ」

「仕事行かなきゃいけないんだから自粛できるわけないだろ」

「もう自粛はこりごりだから遊びたい」

これらを一律にまとめて「自粛のお願い」は難しい。

注意喚起だけじゃ、もうどうすることも出来ないのではないかね。

そもそも、これほどの状況になる前にどうにか出来たはず。

さまざまなことに考慮した対策を政府は取って欲しかったなぁ…と残念に思っている。