最近話題に上がっていた、イジメという名の犯罪行為について色々な意見を見ていた中、私自身のある事柄を思い出してしまった。
生まれながらのマイノリティ人間だったから、学生時代からいじめられっ子体質。
悪口、無視というイジメ入門編のような行為。
私物が忽然となくなるイリュージョン。
土地勘のない隣町の公園に置き去りにされ、此処はどこ?状態に陥るも気合いで帰宅。
「○○くん(クラスの男子)にウソ告してきてww」という、私より相手の男子が精神的苦痛をあじわうのでは…?という行為(ウソ告されるという逆パターンもあった)
※ウソ告とは、好意を抱いていない相手に告白する(又はされる)という罰ゲームである。
そんな数々のポップなイジメを受けたことがある。
※ポップなイジメなんてないよ!どんなことでもイジメは絶対ダメだよ!
まぁ、生きていたら色々あるよね。
私をイジメていた人達には、私のことなんて1ミリも覚えていなくていい。
ただ、もう二度と私の前に現れないでね?(暗黒笑顔)という気持ちではある。
まぁ、そんな私の黒歴史についてはどうでもいい。
これは私が小学校高学年の頃の話。
クラスにSちゃんという可愛らしい女の子がいた。
陰キャ全盛期だった当時の私は、同じクラスでもあまり会話をしたことがなかった。
ある日の昼休み。
話す相手もいないぼっち担当の私はお花摘み(お手洗い)へ行き、教室へ戻ってきた。
教室には男子はおらず、女子10人弱が居た。
自席に着いてボーっとしていると、後方からガタンッ!!という大きな音が聞こえてきた。
振り返ると、Sちゃんを女子達が囲んでおり、どうやら突き飛ばされた様子だった。
(え、Sちゃんが尻もちついてる…えっ…どうしよう…)と状況を飲み込めないでいると、キーンコーンカーンコーンと休み時間終了のチャイム。
男子達が教室へ戻ってくる。
すると一人の女子(集団のボス)が私のところへやって来た。
「絶対言うんじゃねーぞ」と私に向かって小声で呟いた。
血の気が引いたのを今でも覚えている。
その後、Sちゃん自身の訴えから学級会が開かれイジメは収まった。
その出来事の前か後だったか記憶が曖昧だけど、ある日の登校中、下駄箱近くでSちゃんとばったり遭遇。
Sちゃんは私に「おはよう」と声を掛けると一緒に教室へ向かった。
Sちゃんが何気なく「○○(私)ちゃんは、○○ちゃん(別のクラスになってしまった唯一の友人)とクラスが離れて淋しくない?」と聞いてきた。
思い返せば、Sちゃんにはずっと仲のよかった友達がいた。
けれどその子は転校してしまい、Sちゃんはそれから一人ぼっちだった気がする。
この出来事が私にとって忘れられない。
イジメの情報を目にする度、このことを一番に思い出す。
もし今、あのイジメを目撃していたら黙っていることはしなかったと思う。
ガキがイキったことやってんじゃねーよ!!と牙を剥いていたかも知れない(お前もガキ)
けど、当時の私にはできなかった。
助けてあげればよかった。
見て見ぬ振りをした私もSちゃんからしたら加害者でしかない。
ものすごく後悔している。
よく「過去にタイムスリップするならいつに戻りたいですか?」という質問があるけど、私は過去に戻りたいと思ったことがない。
過去より今の方が生きやすいから。
厳密にいうと、昔より心身の葛藤を自分で操縦しやすくなったから。
けど、本当に一度だけ戻してもらえるなら、イジメを目撃した現場に戻ってキレ散らかしたいなぁ…と思う。
最近読んだルックバッグと似た発想じゃん…。
てか影響されてるじゃん。
うーん、いつの間にかフィクション的な話に飛んでしまった(笑)
イジメを完全になくすのは正直難しいと思う。
大人の世界にもイジメの縮図は存在していて、誹謗中傷も実際にはイジメと変わらない。
子どもとなれば尚更、善悪の分別はつかないでしょう。
イジメを受けた人間は命を落とす場合もあって、それでなくてもトラウマとして記憶に深く残る。
イジメと言わずに犯罪行為だと教えていこうという意見に私も賛成で、傷害罪や暴行罪でいいのではと思う。
そんなことをここ最近の流れを見ていて考えていて、何となく纏めて書きたくなった。
最後に一つ、最近一番考えていること。
猛暑よ…いい加減にしろ。暑いんだよ。
無駄に体力奪うんじゃないよ。
アンタ、昔は最高気温30℃程度だったろ…
あの頃を思い出してくれよ…お願いだよ。