今期は「いちばんすきな花」を観ている。

昨年ハマった「silent」の制作陣が再集結した作品ということで気になっていた。

「2人組」を作ることが苦手な4人の話。

2人組が苦手という感覚がないので、始めはストーリーがあまり入ってこなかった。

しかし観ているうちに、共感する部分、なんとなく伝わる概念的な部分など、響くところが多い。

 

夜々ちゃんを表面上でしか見ていない周囲の環境キツいなぁ…と思ったけど、人って基本的に表面上でしか判断しない。

夜々ちゃん自身も求められた「自分」を演じてしまうところがある。

あの母親に育てられたらそうなるのも必然かも知れないけど。

過保護母のお人形として感情に沿わないものを湯水の如く与えられ、加えて他者からの羨望と妬みを向けられる。

母親からの愛情だと理解している部分もあるから、好きにも嫌いにも振り切れない中途半端な気持ちって一番辛いよね。

 

紅葉くんの友人回、実は僕あの時こんな本心でした、利益目的で近づきましたよ、なんて今更言わなくていいよ。

それ余計な一言だよ、って思ったけど、最後にゆくえちゃんが全部言ってくれた。

 

椿さんが家を出るという話からの、家のことは椿さんに選択権があると解っているゆくえちゃん。

他人との境界線がしっかりしているところ好きだな。

 

美鳥ちゃんの印象がみんな違うのは、誰の印象の美鳥ちゃんが正解か不正解かではなく「その人に見せている姿」がどれも本物であるということ。

その場の環境、人によって印象は統一ではない。

どの時の自分も嘘偽りではなくて、そこ限定の自分がいたりする。

 

美鳥ちゃんの「あの時が変わってたんだよ」って言葉、あるよねってなった。

その頃の環境や状況、関わる人、心身のコンディションで自分が変形してしまうことはある。

「自分が変わっていた」時期に会っていたら、相手に与える印象も変わってしまう。

 

穂積くんがゆくえちゃんに、希子ちゃんがクラスのみんなから嫌われていると話すシーンが苦しかった。

穂積くんと距離を置く希子ちゃん。

自分と関わらない方がいいと思って突き放しているんだよね。

希子ちゃんのこと嫌いじゃないし、周囲から嫌われている状況が悔しい穂積くん。

どっちの気持ちもわかる。

 

「みんなが嫌いって言ってるから嫌い」という集団になるとどこからか発生するパンデミックみたいな現象。

嫌う理由なんて特にないのに、周りの意見に合わせて「嫌いなんだよねー」「私も」という仲間意識。

「私は嫌い」

「そうなんだ。私は嫌いじゃないよ」でいいのにね。

でも、穂積くんが嫌いじゃないなら「みんな」ではない。

そこに気付かせてくれるゆくえちゃん、いい大人だと思うし、学生時代こんな人と出会いたかった。

その後、美鳥ちゃんに確認の電話をするゆくえちゃんの気持ちもわかる。

自分の言動は正しかったのか、誰かに「それで大丈夫だよ」って言ってほしい時あるよね。

嫌われ者にされていた美鳥ちゃんを嫌いじゃなかったゆくえちゃんと赤田は、自分の意思で相手を好きか嫌いが判断できた人。

 

嫌いなポジティブワードで盛り上がる4人、わかる、わかるよ、と思った。

「失敗は成功のもと」という言葉が嫌いな椿さん。

結果的に成功に辿り着けたからそんなことが言えるわけで、失敗で終わっている人には失敗でしかないんだよね。

チャレンジすることに意味があるという意味を含んでいるのかも知れないけど、随分とご都合主義な言葉だと思う。

 

後半で出てきて、全員と個々に深い関わりがあり、2人組が好きという美鳥ちゃんの存在。

4人ともそんなリンクの仕方してたの?という秀逸さもあったり、「2人組が苦手」というメインテーマがイマイチ理解出来なかった私からすると、美鳥ちゃんの気持ちが一番しっくりくる。

一人一人は好きで、一対一は好き。

けどグループだと違うんだよね。

「大事なのは組み合わせ。好きな花だけ集めたからっていい花束にはならない。人間関係も同じだよ」って、最新話で出たセリフの意味がこれかなぁ…と思った。

 

「みんなもっと他人に無関心でいいのにね」と言う美鳥ちゃん。

ほんとにね…。

美鳥ちゃん同様、夜々ちゃんも勘違いされる人生なんだよな。

 

「みんな」という多数派が正しいとされてしまうのは仕方のないことだけど、少数派が間違っているわけではないんだよね。

結局は個人の捉え方、価値観。

ゴミにするか、宝物になるかは人それぞれ。

「その4人が正解なのか間違いなのかはわからないけど、私にとっては間違いなく救いだった」というのが、自分だけの大正解な気がする。

 

バ先の輩に噛み付く夜々ちゃん好きすぎる。

口の悪い美人最高。

「佐藤さんとつき合ってて楽しいですか?」って、おまえらといるよりよっぽど楽しいだろうよ、ばーか!ばーか!ってなったわ。

 

メンタルが急降下している紅葉くんのことを察して「うん、疲れたね…あったかいもの食べよう」って言ってくれる椿さん、旦那にしたい殿方オブザイヤー受賞(私調べ)

土の中から指輪掘り返してくるから待ってろよ!!

 

10話分みた感想だから、めっちゃ長いしとっ散らかっててまとまりがない。

この4人がどんな最終回を迎えるのか楽しみ。